INTERVIEWS ベトナム初の中間層・富裕層向けグルメサイト Fest.vn代表 中山厚郎さん

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ベトナム初の中間層・富裕層向けグルメサイト Fest.vnを運営される中山厚郎さん。

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出典:facebook

 

3年前に駐在員としてベトナムに訪れ、転機がありFest.vnの創業に携わることになる。

 

「正直、ベトナムで働くなんて考えてもいませんでした。笑」

 

そう語る同氏に、Fest vnの魅力・ベトナムで働くことについてのお話、日本の若者へのメッセージを伺いました!

ベトナムを訪れることになったきっかけとは?

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鈴木:中山さん、本日はよろしくお願いします。それでは早速ですが、中山さんがベトナムへといらっしゃったきっかけ、そしてFestを始めることになったきっかけについて教えて頂けますか?

 

中山:よろしくお願いいたします。元々私はエンジニア出身で、日本の企業に勤めていました。そこでベトナムにおいてオフショア開発を行うことが決まり、私が責任者になったんですね。そして責任者として1年半ほど働き、任期が終わり日本に戻ることになりました。ただ、私はまだベトナムに残りたいという気持ちもありましたし、そんな時にこのFest.vnの話を頂いたんですよ。

 

鈴木:そうだったんですね。それはこちらのお知り合いの方からお声がかかったんですか?

 

中山:そうですね。ベトナムに残ろうと思って会社を辞めようとしていた時にお話を頂くことができたんです。本当に縁だと思いますね。

 

鈴木:中山さんは元々海外で働くことに関して興味はあったんでしょうか?

 

中山:はい、海外で働いてみたいなという気持ちはあったんですが、東南アジアということや、ましてベトナムということは全く考えていませんでした。笑 正直ベトナムは当時の会社から声がかかったから来たというだけであって、自分で選んだとかではなかったんです。笑

 

鈴木:現在はベトナムに住み始めてどのくらいになるんでしょうか?ベトナム語も大分勉強されましたか?

 

中山:すでに3年ですね。ベトナム語は冗談を言ったりする程度ですが、少しだけなら話せます。笑 仕事ではベトナム人スタッフに日本語が喋れるメンバーがいるため、 そこまでベトナム語を使う機会がないです。

 

月に一回の特別な日に、素敵なレストランを提供したい。

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出典:Fest.vn

 

鈴木:Fest.vnというサイトについてお話を聞かせていただけますか?

 

中山:Festのコンセプトなんですが、ベトナムのミドルアッパー層以上の人々に、毎日は無理だけれども月に二、三回は良い食事をして欲しいということで、お店と利用者のマッチングを促進するグルメサイトとなっています。

 

鈴木:Festを拝見させて頂いたんですが、確かに高級感があるお店の掲載が多いなと感じました!

 

中山:そうなんです。ベトナムの平均月収で考えたら、正直高めの値段設定のお店が掲載されています。やはり月に数回というところがミソで、この食事に対して特別感を与えたいんです。夫婦やカップルの記念日だったり、家族サービスの日に行くことができる場所というものを紹介していきたいんですよ。

 

鈴木:Festの由来というのは何なのでしょうか?

 

中山:FestはFestivalが由来となっています。お祭りのことですね。というのもベトナムという国はお祭りごとやお祝い事がとても多い国なんです。結婚式だったら600人なんていう人が来ますし、祖父母の誕生日でも数百人の親戚や友人なんかを呼んで皆でお祝いするんです。ベトナムで生活していてこういったお祝いの場が多いなと感じたことと、そして先ほども申し上げましたがそういったお祝いの場で活用して欲しいサイトだからこそFestという名前にしたんです。

 

Fest.vnはベトナムにて、新しいグルメサイトの概念を作っていく存在。

鈴木:Festに関して、ベトナムにある既存のグルメサイトとの違いというのはどういった点なのでしょうか?

 

中山:現在ベトナムにあるグルメサイトというのは、ローカルのレストランなどをユーザーが情報提供をして構築しているサイトがメジャーです。ですので、掲載されている情報と実際の内容が違っているなんてこともあります。

しかしながらFestは飲食店様から全ての掲載情報を頂いているんですよ。そのためユーザーが投稿して構築するグルメサイトとは違い、情報が正確です。正直、飲食店様から情報を頂いてこちらでそれをまとめて掲載するといことは、とても手間と時間がかかることなんです。しかしながらそういった作業をしているサイトが少ないからこそ、私たちがやる価値というものがあると考えていますし、内容にこだわりを持っていると自負しています。

また、まだまだベトナムのグルメサイトでは少ないんですが、FestではWebから予約ができるシステムを導入しています。FestはこのWeb予約というシステムをメインの予約方法として活用して欲しいと考えているんです。実はベトナムという国自体に、飲食店の予約に関してWebで予約をするという文化自体がまだまだ根付いていないんです。

ですので、そういった文化を作るといった点でもFestは一役を担っていきたいと考えています。また、Festのページをそのお店のホームページに使用してくださっている飲食店様もいます。デザインもこだわって作っていますし、情報も正確、予約もできると条件が揃っていますからね。Festの飲食店ページを見てくださった方が、正確な情報を得た上でその場で予約ができる。そして実際に足を運んで頂いて、素敵な体験を得るという一連の流れを文化として根付かせていきたいなと考えています。

 

鈴木:文化を作っていく、素晴らしいアイディアですね!ただやはり気になるところですが、このFestに掲載されている飲食店の平均価格というのはいくらくらいになるのでしょうか?

 

中山:ベトナムドンで40万ドン~50万ドン以上ですので、日本円では3000円以上になります。日本では一回の飲み代ですが、ベトナムではこの金額感は高いんです。ただ現在ベトナムの経済成長が本当にすごいんです。私は3年間ホーチミンに住んでいますが、街の景観というものが大分変わってきました。大きなビルや高級店なども増えているんですよ。そして経済が良くなってきた時に、人々が消費をする部分の中で外食というものはとても大きいものだと考えているんです。

 

鈴木:経済の成長と一緒にサイトの利用者も増え成長していきそうですね!とても楽しみです!ただ先ほどサイトの構築には手間がかかると仰っていましたが、実際一店舗あたりどのくらいの時間を割かれているのですか?

 

中山:具体的には申し上げられませんが、結構かかっています。笑 実は現在、お店の魅力をちゃんと伝えるために写真撮影と動画撮影もこちらで行っているんです。やはり写真が綺麗でなければ、いかに料理や内装が素敵でも伝わらないと思うんです。ですのでお店に伺ってそういった作業があるということと、あとは翻訳にも時間がかかります。現在はベトナム語、英語、日本語、韓国語の4ヶ国語に翻訳をしていますので、全ての翻訳を行うのはやはり大変ですね。

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出典:Fest.vn

 

鈴木:翻訳に関しては自動翻訳のサービスは考えなかったのですか?

 

中山:確かに自動翻訳を取り入れているサイトもありますが、やはり自動翻訳は意味がわからないことが多いですよね。レストランの情報であれば翻訳に関して手間がかかりすぎるほどでもないですし、ですのでやはり人力での翻訳を推進しています。

 

鈴木:現在、サイトを運営している上で困難なことなどはございますか?

 

中山:営業面で ベトナム人オーナーのレストランの掲載状況が少ないことですね。日本人が運営するスタートアップということで日本食レストランの割合が多くなってしまっています。

 

鈴木:それはなぜでしょうか?

 

中山:実はFestに掲載するためには、先に掲載料を支払って頂いて情報を載せるという掲載課金モデルなんです。ただベトナムで一般的に主流なやり方というは、先に掲載をした上でそのサイトを見て飲食店を利用された場合に、成功報酬として利用額の何割かを掲載側に支払うというものなんですよ。ですのでまだまだ実績が少ない私どもに対して、先に支払ってもらうということはハードルが高いんです。

 

鈴木:確かにそのやり方の違いというものは大きなネックですね。何かその問題を解決する方法というものはあるんですか?

 

中山:あるんですが、それは秘密です。笑

一応様々なやり方を考えていますし、あとはFestのサイトとしての価値を上げていくことが必要ですからね。多くの方に認知をされれば、飲食店様にもメリットを感じてもらえるようになるかと思います。

 

鈴木:中山さんにとってベトナムで働くことの魅力というものは何ですか?

 

中山:まず経済発展で街がどんどん変わっていっているということを肌で感じることができるのが楽しいですね。自分がその変化の中にいるということを感じるというのは、日本ではほぼないことですからね。またベトナムの方の家族を大切にする文化というのは本当に素晴らしいと思います。家族と食事をするためになるべく残業はしないですし、そういった点は日本では感じることができなかった点ですね。

 

海外に出てみたからこそ先駆者たちと繋がることができる。

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鈴木:最後の質問になりますが、日本の若者が海外になかなか行きたがらないということに関して中山さんはどう思われますか?

 

中山:やはり全員が全員、海外に行ける機会があるかといったらそうではないと思うんです。私自身も海外で働きたいという気持ちはあったんですが、前職でベトナムに来るまでは全く機会がなかったんですよ。ただ3年前にベトナムに来て感じたことは、ここには日本と全く違う世界があってすごく魅力的だということだったんですね。正直、日本だけに閉じこもっているのはだめだったなと感じました。

 

鈴木:だめだったというのはどういった点で感じたんでしょうか?

 

中山:今まで自分の関わっていた世界がすごく狭いものだと感じたんです。海外に出たら今まで自分が知らなかった世界で活躍している、偉人たちがいることを知ったんですね。私は縁を大切にする性格ですが、日本にいた時は縁となる人たちの繋がりというものも狭かったなと感じました。海外に出たことでその繋がりもとても広くなったなと感じています。先ほども申し上げましたが、正直海外に行くチャンスというものは人によって多かったり、少なかったりします。ただそれも縁だと思っています。自分でその縁を作るのか、誰かからそういった縁を受けるのか、そしてその縁を受けた時に自分のチャンスにするのか。どれにしても海外には、間違いなく自分が知らない世界が広がっていますし、その機会は是非とも生かすべきだと思いますね。

 

鈴木:縁をつかんでチャンスを生かす。中山さん、素晴らしい話をありがとうございました!

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著者プロフィール︎

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鈴木太郎(Suzuki Taro)

旅するフリーランサー、1989年8月13日生まれ。 サントリーに3年勤務後退職し、海外で活躍する日本人をインタビューしながら世界一周をするプロジェクトを実施。 アメリカDisney Worldスタッフ、サントリー酒類営業、MATCHA地域統括マネージャーなどを経て、現在はフリーランスとして活動中。Webサイト制作やWebメディアでのライターなどをしています。パリ在住。

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