インタビュー

【INTERVIEWS】Design Kompany Principal 森田玲さん

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Design Kompany Principalの森田玲(もりたあきら)さん。

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高校時代に、家庭の都合により英語が全くできない中で渡米。

自然科学の学問を専門として大学院まで出られたにも関わらず、卒業後は全く違う道のグラフィックデザイナーとなる。

 

アメリカにてフリーランスデザイナーとしてご活躍され、その後アジア周遊。現在はカンボジアを拠点に活動されている森田さんにお話を伺いました。

鈴木:まずはご経歴についてお話し頂けますか?

 

森田:僕の場合少し他の方とは変わっていまして、高校生の時にアメリカに行って、そのまま大学・大学院もアメリカにて卒業しました。

 

鈴木:アメリカの高校に行くことになったのは、どういったきっかけだったんでしょう?

 

森田:日本の高校に通っていたんですけど途中で父親が海外転勤になったんです。それでそのまま父親についていく形で、アメリカの高校に編入したんですよ。

 

鈴木:編入当時、英語は話せたんですか?

 

森田:いやー全然できなかったです。でも高校までは英語が全然できなくても卒業はできちゃうんですよ。笑 それでそこから大学に行くってなった時に、初めて英語をちゃんと勉強しようってなったんです。

そこから必死こいて勉強して、結局英語がわかり始めたのは大学の2年生の時くらいでしたね。

 

鈴木:大学ではどんなことを学ばれたんですか?

 

森田:最初は歴史を学んでいました。元々日本にいた頃から自分は文系だなっていう自覚があって、じゃあ何を大学で勉強したいって考えた時に歴史だったんですよ。でも実際に大学でやろうと思ったら全然できなくて。笑 歴史専攻だと読む本の量がものすごくて、そして作文も多いんですよね。もうこのままじゃ落ちこぼれるってなってしまって、そこで学部を変更したんです。

そこからは自然科学系の学部で、公園管理や政府の森林整備だとかそういった場所の運営方法を幅広く学びました。なんだかんだで、大学院まで出てしまったんですけどね。笑

 

鈴木:ただ、現在はグラフィックデザインをお仕事とされていますよね。デザインに関してはどちらで学ばれたんですか?

 

森田:学生時代から元々グラフィックデザインには興味があったんです。なので専攻している学問とは別に、大学の中で個人的にデザインの授業を受けたり直接教授にかけあったりして、教えてもらいにいったりして学んだんです。

 

大学院卒業後に始めた、フリーランスデザイナーの仕事。

鈴木:学校を卒業してからデザインの仕事を始めたんですか?

 

森田:学生時代に一緒に学んでいた友人が、実は今の女房なんです。当時二人でフリーランスとして立ち上げて、今まで続けてきたんですよ。

最初は本当にいろいろな仕事を請け負っていました。グリーティングカードなんかもデザインしたりしていましたので。

そこから徐々に企業の*コーポレート・アイデンティティーに特化するようになり、それからずっと先の2004年に会社として設立しました。

*コーポレート・アイデンティティ(英: Corporate Identity 略称: CI)は、企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ。

鈴木:それでは現在も企業コーポレート・アイデンティティーのデザインを主に請け負われているんですか?

 

森田:いえ、実はもうほとんどデザインのプロダクションの方はやっていないんです。今はコンサルティングやコーチングといった、指導をすることをメインにしています。

 

鈴木:ではビジネスの相手は個人の方が多いんでしょうか?

 

森田:そうですね、今は個人や中小企業がメインです。カンボジアに来てからは、NGO団体のお手伝いなどもさせてもらっています。

 

鈴木:カンボジアに来る前までは、ずっとアメリカで働かれていたんですか?

 

森田:アメリカが長かったんですが、アイルランドにも数年いたりしましたね。アイルランドではスタートアップ企業に参加をしていました。

 

自分が求めるものを追いかけていったら、外の世界が見たくなった。

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鈴木:なぜカンボジアで仕事をしようと思ったんですか?

 

森田:アメリカで7~8年ほどビジネスを続けていく中で、段々と自分がやっていきたいものとの違いが出てきてしまったんです。それと僕の女房はアメリカ人なんですが、インド系移民の子なんですね。僕自身も日本人ですし、仕事をする中でマイノリティーの壁というものがやはりあったんです。そういったこともあって、もう一度海外を見ようと思いアジアを回ろうと決めました。

 

3ヶ月ごとに国や場所を変えて、その場所で何か面白いことがしたいなと考えていたんです。結局アジアをぐるっと周ったのは、1年くらいの期間ですかね。当初は1年の期間が終わったら、アメリカに戻って自分たちがやってきたことの成果発表をして、そしてそこからまた資金を集めて別の何かをしようって決めていたんです。

 

ただやはり、自分たちの計画通りにはなかなか進まないものです。笑

1年ぐるっと周ってほぼほぼお金も無くなってしまい、まず自分たちの生活をどうにかしないといけないとなりまして、安くて滞在費が安い場所、ベトナムへ行こう!となったんです。

その時僕たちはタイにいたんですが、タイからベトナムまで飛行機で飛ぶ航空費もなく、陸路でカンボジアを通ってベトナムへ向かったんですよ。

 

カンボジアにはFacebook上の友達がいたので、彼らに挨拶がてら、泊めてもらえないか交渉するためにシュムリアップに来ました。友人宅に2週間ほど泊めてもらっていたんですが、彼がプノンペンにも行った方がいいよと言うのでそちらにも行くことにしたんです。そうしたらそのままプノンペンに居ついちゃって、現在で2年が経ちました。笑

 

鈴木:え!!ベトナム行きも辞めて、ずっとプノンペンに居ついてしまったわけですか?

 

森田:実はなんだかカンボジアに入った時から、女房とこっちの方がいいかもねっていう話をしていたんです。というのも、タイからカンボジアに入った途端になんだか空気が違ったんです。風景は似たようなものだったんですけど、なんかカンボジアの方が面白そうな予感がしたんですよ。なのでプノンペン行きが決まった時に、そのまま長居してやろうって二人とも思っていたんです。笑

 

実際にプノンペンに来たら、仕事に関してもなんとかなりそうでした。だからすぐに家も探して、そのままプノンペンに住むこととなりました。

 

鈴木:なんだか本当に波乱万丈というか、ご自身の気持ちの向くままにお仕事をされているんですね!

 

海外に自ら出て行くのか、それとも追い出されて海外に行くのか。

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鈴木:最後の質問になりますが、高校生の頃に海外に出られ、それからずっと海外で暮らされている森田さんですが、日本の若者の内向き化、日本人が中々海外に行こうとしない現象についてはどう思われますか?

 

森田:実は僕自身としては、海外に出てくる日本人が増えてきたんじゃないのかなって感じていたんです。私が学生の頃なんて、海外に出るというだけでも一種の憧れでしたし、誰かが海外に引っ越すとなったらそれこそクラス全員で送別会をしたりしていました。

当時から比べたら、日本人が海外に出ることってすごく多くなったんじゃないかなーって感じてます。

ただ、すでに海外に出るということが憧れではなくなってしまったのかもしれませんね。昔は海外という場所のイメージさえできなかったですけど、今なら携帯電話一つで海外のニュースも見れます。そういった意味では海外に行きたいという気持ちが、抑えられてしまうのもわかります。

しかしながら問題なのは、これから日本にいたら食っていけなくなるということです。

日本におけるこれからの経済成長が期待できないので、新しい資本を得るとしたら企業は海外に行かないといけないですよね。そうなった場合に、行きたい・行きたくないに関わらず行かざるを得ない状況ができるんじゃないかと思います。

今海外に出ている人は、そういった状況への危機感を持っている人だと思います。そうでない人は、将来日本から追い出されるまで待つといったことになるんだと思いますね。

そういったことを考えた時に、日本の若い世代の方々は自分はどちらになりたいのかという点を考えるべきだと思いますね。

 

鈴木:貴重なご意見をありがとうございます。確かに、先に自ら出るのかそれとも出されるまで待つのか。両方とも海外に出て行くことには変わりはないですが、内容は全く違いますね。

日本人の若い世代に、是非少しでも海外に出て行くことの興味を持って欲しいと思います!

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著者プロフィール︎

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鈴木太郎(Suzuki Taro)

旅するフリーランサー、1989年8月13日生まれ。 サントリーに3年勤務後退職し、海外で活躍する日本人をインタビューしながら世界一周をするプロジェクトを実施。 アメリカDisney Worldスタッフ、サントリー酒類営業、MATCHA地域統括マネージャーなどを経て、現在はフリーランスとして活動中。Webサイト制作やWebメディアでのライターなどをしています。パリ在住。

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