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INTERVIEWS サックス奏者・サンパウロ州立音楽院 Conservatório de Tatuí 島田愛加さん

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武蔵野音楽大学卒業後、サックス奏者や音楽講師として活動。

かねてから好きだったブラジル音楽を学ぶために、南米最大の音楽学校と言われるサンパウロ州立音楽院 Conservatório de Tatuíにて現在学ばれています。

20代後半になってからブラジルへ学びに来たという島田愛加さん。

彼女の熱意、ブラジルに住むことの魅力、今後の目標について教えていただきました!

ブラジルに来ようと思ったきっかけは、ご飯が美味しかったから?

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鈴木:本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いできますか。

島田:東京都出身、武蔵野音楽大学卒業後、サックス奏者や音楽講師として活動していました。かねてから好きだったブラジル音楽を生で聴いてみたく、2010年リオ・デ・ジャネイロとサンパウロへ旅行したんです。すっかり魅了されて、2014年にサンパウロへ拠点を移してきました。また、日本へのブラジル音楽紹介にも力をいれており、2015年には共同著書『ブラジル・インストルメンタル・ミュージック・ディスク・ガイド』を出版しました。

Website http://www.aikashimada.com/

Twitter  https://twitter.com/aika_shimada

 

鈴木:現在のお仕事内容について教えてください。

島田:学生です。南米最大の音楽学校と言われるサンパウロ州立音楽院 Conservatório de Tatuíのブラジル音楽を専門に学ぶコースに通っています。また、学校の奨学生オーディションに合格する事ができたので、学校専属バンドのサックス奏者としても活動しています。

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鈴木:ブラジルに来ようと思ったきっかけはなんだったのでしょう?

島田:きっかけは音楽なんですが、実際に活動の拠点を移そうと思った決め手はご飯が美味しいから。笑 これまで他の国へも旅行していますが、どうしてもご飯が合わず住みたいと思えなくて・・・。でもブラジルに初めて旅行した時に、ご飯の美味しさにびっくりしたんです!嘘みたいですが本当の話ですよ。

それと、ブラジルは日本からの移民が多く、自国の文化が至る所に溶け込んでいるのも居心地の良さの一つかと思います。

 

明るい顔で歩くことが防犯!?

鈴木:女性一人でブラジルで住むことになって、困ったことやトラブルなどはありましたか?

島田:「ブラジルって治安が悪いんじゃないの?」って心配されるんですが、そうですね・・・場所によっては良くないです。

ブラジルに単身着いたものの、私、実は凄く怖がりで。到着した頃は近所のスーパーに行くだけでもビクビクしてて。でも、長年に渡りリオのカーニヴァル出演のために現地で生活している友人に「明るい顔で歩くこと!」と言われたのを思い出し、教えてもらった防犯対策は全て行いました。それは慣れてきた今でも変わりません。防犯には常日頃から気をつけています。夜は独りで出歩かないし、もちろん危険と言われている場所には近寄らない。例え知っている道でも、念には念を入れて。こうなると一見、行動範囲が狭まるような感じですが、不自由なく生活できています。

おかげで今までトラブルもありません。周りのブラジル人の仲間も“女の子は独りで歩かせない!”という意識が強いので、暗くなったら必ず誰かが家まで送る習慣がありますね。

 

人の明るさこそが、ブラジルの財産。

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鈴木:ブラジル(海外)に住んでいるからこその魅力を教えてください。

島田:ブラジルの最大の魅力は”ブラジル人”だと思います。私はブラジル音楽を研究しているので、そのためにブラジルの文化や習慣、そしてブラジル人気質を感じるという事を大切にしています。ブラジルは沢山の人種が混ざり合う国で、本当にいろんな人がいます。だからこそ自分と他人を比べたりしないし、”こうでなければならない”というルールがあまりないですね。いい意味でも悪い意味でも。

あとは自分の事が大好きな人が多い!日本では誰かに褒められたら謙虚にするのがマナーと教えられたので、ブラジル人に「今日のあなた、とっても素敵ね!」と言われた時、「いいえ、まぁまぁです。」と答えたら大笑いされました。褒められるのが恥ずかしかったり、自分のいい所を見つけることができなくて。ブラジル人は褒められたら必ず「ありがとう」と御礼を言って、ウインクまでしてくれる事ありますよ。笑 そんな環境にいるので、前よりもポジティブになれた気がします。このパワーは自分の音楽だけじゃなく、これからの生き方にも影響していくと思います。

 

自分の視野を広げることは、自分の魅力を知る機会となる。

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鈴木:現在、日本の若者の海外離れが問題視されていますが、島田様のご意見・彼らへのメッセージを教えてください。

島田:海外に出る事は自分の視野を広げる機会でもありますが、同時に自分の魅力を知る機会でもあると思います。そして、改めて”日本人で良かった”と思えるかも。今私は他国の文化を研究しているので、もし生まれ変わったら自国の文化を他国に紹介する活動がしたいですね。サンパウロで和太鼓や日本舞踊の公演を観た時、その素晴らしさに感動し、日本の文化を誇りに思ったので。

 

私は一度社会に出て、20代後半でブラジルに来ました。大学を卒業したら社会に出るのが当たり前という雰囲気の中、決断し、実行に移すまでには葛藤もありましたし、難しいこともありました。更に、ブラジルへの音楽留学の情報が殆どなかったため、半分勢いで来てしまったのですが、私の熱意が通じてか、沢山の応援と出会いに恵まれ、ここまでこれました。もし、少しでも興味があるならば早速行動してみてください。ちなみに、誰もが気になる留学費用ですが、ブラジルの場合、公立学校(連邦立、州立など)は学費がかかりません。世界には熱意があれば受け入れてくれる場所は沢山あると思うので、諦めないでください。ブラジルの事でしたらご相談にのりますよ!

 

鈴木:最後となりますが、今後の目標について教えてください。

島田:目標は世界唯一のブラジル音楽を演奏するサンパウロ州立オーケストラで演奏することです。夢は音楽を通じてブラジルと日本を結ぶ架け橋になること。まだまだ紹介されていないブラジル音楽の魅力や文化を日本に伝えていきたいですね。