インタビュー

「日本の当たり前って世界に出ると当たり前じゃないことに気づきます」日本料理 葉隠 金子奈々瀬さん

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2013年に固形文化遺産に登録された日本の「和食」。

和食は今や世界中で大人気の料理の一つとなっています。

海外を訪れたことがある人ならば、海外の日本食レストランの数に驚いたこともあるんじゃないでしょうか。

 

ただ日本食レストランの数が増えてしまった分、その数多あるレストランの中には、え、これが日本食なの!?といったような見様見真似で作られたものもあったり。

 

「お客さまに心からご満足いただける真の日本料理店を目指す。」

 

そんな気持ちのこもった日本料理のお店がタイ、バンコクにもございます。

日本料理店「葉隠」にて、「マネージャー」「女将」としてご活躍されている金子奈々瀬さんにお話しをお伺いいたしました。

 

日本の外に、日本という場所を作ることが仕事。

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鈴木:金子さん、本日はよろしくお願いいたします。まず現在のお仕事について教えて頂けますか?

金子:はい、よろしくお願いいたします。私の仕事内容としては、お店の接客対応全般だけでなく、お店にいるタイ人スタッフに日本的なおもてなしが出来るように指導することです。というのも、お店のお客様のほとんどが日本人のお客様なんですね。駐在されている方がお仕事の会食などでご利用されることが多いので、お店に訪れて頂いた時に「いらっしゃいませ」の一言でお客様に安心感を与えることと、本当の日本人の接客でおもてなしをすることが役目だと考えています。

鈴木:今や日本料理というのは世界中で人気で、世界中に日本食レストランがありますよね。でも、どうしてタイだったんですか?

金子:まず暑い国が本当に好きなんです。笑 それにタイは衣食住でとても充実していたこと、あと当時そこまでお金も無かったんです。一から勉強して就職して、環境を整えるとなると、アメリカや先進国ではすごくお金がかかってしまうので選びませんでした。あと海外に住むっていうのが初めてだったので、日本人が多いっていうのもバンコクを選んだ理由の一つですね。

鈴木:実際に今タイ人スタッフの指導をされているということで、苦労をされた点とかはありましたか?

金子:はい。タイの仏教の中では、「タムブン」という行為があるんですが、これは徳を積む行為なんですね。例えば街中にいるお坊さんに対して食べ物を差し上げたり、建物に掲げられている王族の写真や道端の祀られている神様に、ちゃんと立ち止まってお辞儀をする。これは来世に幸せになるために現世で徳を積んでいるということなんです。タイの人々は今幸せになることより、未来で幸せになることのためにタムブンを行っているんですね。確かにこの行為は悪いことではないのですが、だからタイ人の中には現世の仕事に関してはあまり真面目ではないという方もいます。日本人的には今頑張らなきゃ!という考えが当たり前だと思うんですが、そこの考え方の違いでスタッフがちゃんと働いてくれなかったりする時は苦労しますね。

 

大学卒業後は、一人で女性専用のマッサージ店を起業。

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マッサージ店を経営されていた頃の金子さん

 

鈴木:大学卒業後すぐにタイに来たんですか?

金子:実は紆余曲折ありまして。笑

21歳の時に、13歳の私からの手紙が届いたんですよ。皆さんも経験あるかと思うんですが、未来の自分に手紙を書くっていうのやりませんでした?

鈴木:あー!ありますね!私も昔の自分から手紙が来た覚えがあります!

金子:その手紙に書いてあったのが、「海外に行って英語をペラペラになって、そして自分のお店を持て!」みたいなことを13歳の私が書いていたんですよ。笑 そして当時21歳だったんですが、そのことは私もずっとそのことは頭の中にあって、よし自分でお店を持とう!って思ったんです。笑

鈴木:なんのお店ですか?

金子:マッサージ店ですね!笑

鈴木:え、マッサージ?

金子:はい。笑 飲食店だと初期費用がかかるし、なにか自分の技術のみでやれるものがいいなって考えたんです。なので、思い立ってから大学に通いつつも、授業がない時はマッサージ店でアルバイトをし始めたんですね。そして何ヶ月か経って大学も卒業をして、お客さんから私のマッサージで「すごく満足!」って言って頂けるようになった時に、「タイマッサージも勉強したい!」って思ってタイのチェンマイのマッサージ学校に入学したんです。何ヶ月か通って、タイマッサージの資格をタイで取ったんですよ。笑

鈴木:すごい行動力ですね。

金子:それで帰ってきてからマンションの一室を借りて、チェンマイで買ってきたタイ雑貨なんかを並べて、女性専用のマッサージ屋さんを起業したんです。当時はすごく楽しくて毎日お客さんにも来て頂いていたんですが、1年半くらい経った時にどんどん競合が出てきて、マッサージ料金の単価も下がっちゃったんですね。労力にも見合わなくなってきてしまったし、このワンルームマンションで一生終えるのもダメだって思って、再度バンコクに行こうって決めたんです。

 

今のお店で働くきっかけは、お客様からの一言で。

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鈴木:それでバンコクでこのお店に就職をしたと?

金子:いえ、この葉隠は実は二つ目のお店なんです。

鈴木:そうなんですね!最初はどんなお店で働いていたんですか?

金子:将来的にやはりお店を持ちたいっていう思いがあったので、どんな職種でもいいから店舗運営に携わることができる仕事がいいなって思ってたんです。そんな時にこれもたまたま日本料理屋さんだったんですが、募集をネットで見つけて応募したんですね。それに受かって働き始めて、そちらのオーナーさんが本当に店舗運営の全てを私に任せてくださったんですよ。マネージャーとしてタイ人を雇って、ホールにも立って、今のような形で接客をしていました。4・5ヶ月くらい働いた時に、あるお客様からもっといいお店があるんだけど移らないかって誘って頂いたのが葉隠に来たきっかけですね。

鈴木:周囲の人とのつながりで、今のお仕事も見つかったんですね!

金子:そうですね。本当に周りの人に恵まれたと思っています。あと、私はずっと店舗運営をしたいって言い続けてきたので、そのわがままな性格が功を奏したんだと思っています。笑

 

朝起きたら知らない男女が部屋にいたことも。 

鈴木:ここまですごく順風満帆なお話を伺っていますが、タイで生活する中で何かハプニングや困ったことなどはなかったんですか?

金子:正直困ったことというのは、性格的にはあまりないんですが。笑 でもタイに来て数週間しか経っていない時に朝、起きたら知らない男女が私の家のテレビを「これ借りていくねー」って持っていってしまったことはあります。笑 

鈴木:すみません、どういう状況ですか?笑

金子:当時、すごく安いアパートに住んでいたんですけど、朝のすごく早い時間に私の部屋のドアをガチャガチャ開けている音で目が覚めたんですね。そして、ぱっと見たら知らない男の人と女の人が入ってきてて。しかも私その時服を着てなかったんですよ!なのでベッドから出るにも出られず、そしたらその人たちが「あ、起こしちゃってごめんねー。テレビちょっと借りていくね!」って感じで私の部屋からテレビを持っていっちゃったんです。

鈴木:そのテレビって金子さんのテレビじゃなかったんですか?

金子:それが部屋に備え付けのテレビで、その男女もアパートの管理の人だったらしんですよね。でもなんで持っていったのかは本当に謎で。笑 でもタイにきてあまり日が経っていない時のことだったので、「これはすごいところに来てしまったな。」と感じたのは覚えています。

 

「英語が喋れてカッコイイ!」って言われる日本は、正直ヤバいんじゃないかと思います。

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鈴木:大学を卒業して、起業するためにタイで学んで、そして今もタイで生活をしているという金子さんですが、日本人の若者はもっと海外に出た方がいいと思いますか?

金子:そうですね。私は日本人の若者はもっと海外に出た方がいいと思います。

日本は集団意識が高くて、なかなか自分から集団の外に踏み出す人は多くないし、それが日本の当たり前ですよね。でも海外に出てみたら日本の当たり前って全然世界の当たり前ではないことに気づきます。それにタイで生活していて思うのは、一昔前は「日本人」ってだけで特にアジアなんかではブランドとして確立してましたけど、日本人がお金持ちとか日本人だからすごいっていう時代はすで昔のことです。

こんなこと私が言うのもなんですが、これだけ英語が話せなくて、昔ながらの慣習やビジネスのやり方が残っている日本は、先進国の中では全然すごくないんじゃないのかなと思います。

日本て独自の文化があって、昔から海外のいろんな良い部分を取り入れてきた国なので、もっと海外のいろんな当たり前を見て欲しいなと思いますね。そうしたら日本という国や人々の意識が変わっていくんじゃないかと思います。

 

 

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著者プロフィール︎

20160707165740

鈴木太郎(Suzuki Taro)

旅するフリーランサー、1989年8月13日生まれ。 サントリーに3年勤務後退職し、海外で活躍する日本人をインタビューしながら世界一周をするプロジェクトを実施。 アメリカDisney Worldスタッフ、サントリー酒類営業、MATCHA地域統括マネージャーなどを経て、現在はフリーランスとして活動中。Webサイト制作やWebメディアでのライターなどをしています。パリ在住。

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