インタビュー

「学校から家に帰ったら、日本への留学が決まっていました。」Beam Suntory社 Andrew Greenさん

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SUNTORYお台場本社の前で。

  

「日本は全ての場所が東京みたいなのかと思っていたけど、田舎の美しい風景を見てこの国が大好きになりました。」そう語るのはサントリーホールディングス・ビームサントリー社で働いているAndrew Green(以下アンディー)さん。

 

今回、日本で働いている外国人の彼になぜ日本で働くのか?という点や日本という国で働くことについての難しさなどを伺ってみました!

 

太郎:アンディー!本日はよろしくお願いします!さっそくですが、現在の仕事内容について教えて頂けますか?

 

アンディー:ビームサントリーという会社の中で社内広報をやっています。ビームサントリーの社内報やメールをアメリカ人、日本人の相互の社員に分かりやすく訳して伝えるという仕事です。アメリカと日本の文化が異なるため、それぞれが重要だと考えているポイントが違ったり、理解するのが難しかったりするんですね。なのでそういったポイントをなるべく分かりやすく伝えるということを念頭において仕事をしています。

 

太郎:説明ありがとうございます!アンディーはめちゃくちゃ日本語上手ですけど、今日本にいる期間はどのくらいですか?

 

アンディー:留学時代も合わせると5年間になります。留学時代が2年間で、高校生の時に1年、大学生の時にさらに1年間日本で勉強をしました。

 

太郎:高校生の時になぜ日本に留学しようと思ったんですか?

 

アンディー:私の母校は大阪の高校と姉妹校で、毎年交換留学を行っていたんです。そして私の代の時に、急に日本への留学生として私が選ばれて、私の親が「行きます!」と言ってしまったんですね。実は僕は日本への留学なんて考えたことも無かったんです。笑 正直、その頃は全然日本への関心も無かったし、私の意見は関係なく日本への留学が決まってしまったんですよ。笑

 

太郎:じゃあ本当に成すがままの状態で日本への留学が決まったんですね。笑 もちろん日本語も話せないですよね?

 

アンディー:全くわかりませんでした。笑 本当に一からの勉強です。日本での最初の一年という期間はとても大変でしたね。ちなみに母国から離れて全く違う国に住むということも初めてでした。でも、日本で過ごしたこの一年で日本人の温かさに触れたり、日本の都市や田舎を実際に見てこの国が本当に美しいと感じたし、気づいたら大好きになっていました。

 

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留学生時代のアンディー。

 

太郎:訪れる前の日本のイメージはどんな感じだったんですか?

 

アンディー:全ての場所が東京のような都市というイメージでした。でも実際は全然違いましたけど。笑

 

太郎:そして大学でもまた日本に留学した理由は?

 

アンディー:高校の時に日本という国が好きになって、もっともっと日本語が勉強したいと思ったんですね。なので大学でも日本語を専攻の一つとして学び、日本では早稲田大学へと留学をしました。

 

太郎:大学時代からすでに日本で仕事をしようと考えていたんですか?

 

アンディー:正直言うと、日本で働こうとは思っていませんでした。笑 日本語を勉強している時に、当時の教科書で日本企業のサービス残業の実態や、自由時間をあまり取れない風潮だということを知ってあまり働きたくはないと考えていました。でも結局今は日本(サントリー)にいます。笑 でもサントリーでは自分の時間も過ごせていてほっとしています。笑

 

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社内行事の業界運動会での一コマ。

 

太郎:日本企業で就職するにあたって、日本でいう就活(就職活動)をアンディーも経験したと思います。アメリカではこういった就活はないと聞きましたが、日本の就活に対する意見などはありますか?

 

アンディー:これは日本企業とアメリカ企業の考えの違いによるものだと思います。日本企業が採用する新入社員は、入社した時は大学生の延長のような人が多いですよね。でもそれを育成してその企業の色に染めていくことを良しとしている。しかしながらアメリカの企業は、入社時には仕事をこなせるポテンシャルやスキルをその人材に求める。なので新人を育てるといったようなこはあまりしないし、就活の代わりにインターンシップ期間を通してその人材がすぐに使えるかどうかを判断するんだと思います。

 

太郎:アンディーは今日本企業で仕事をしていますが、一般的にアメリカ人が日本で仕事を得るということは難しいと思いますか?

 

アンディー:そうですね、正直難しいと思います。その理由としては文化の違いがとても大きいです。日本文化というものは勉強すればするほど、アメリカの文化とは違うなと感じます。最初日本に来た時には日本のこの文化とアメリカのこの文化が似ているといった気づきや発見もあるんですが、さらに学んでいくと、日本のこの考え方アメリカのこの考え方との根本的な部分が違うという風に感じることも多くて、そういった違いを理解していかないと仕事をしっかりできないと思うからです。

 

太郎:そういった文化の違いから仕事に対して難しさを感じることもありますか?

 

アンディー:特に入社した当初は、日本の文化背景をしっかり理解しておらず、仕事でミスをしても何を間違えているのかがわからないといったことが多々ありました。自分がどんな点でミスをしていて何を直さなければいけないかわからないということは本当に大変でした。

 

太郎:日本だと一度入社した会社は一生勤めるといった考えが昔からのステレオタイプですけど、アメリカだと転職を良しとされる文化ですよね?アンディー自身はそういった文化の違いについてはどう思いますか?

 

アンディー:やはり、アメリカだとそういった考え方ありますね。しかし私の考えだと、アメリカ人でも今その人がやっている仕事が好きなものであれば、きっとみんなその仕事を長く続けたいんじゃないかと思います。日本人は一つの会社で勤め上げるといった考えがあるので、転職をするといった考え自体があまり浮かんでこないのかもしれないですが、アメリカ人からしてもそれは個人の意思なので、一概に皆が全員転職したがりとは思わないです。また、日本企業の一つの会社に長く勤めらえるという考えは素晴らしいことだと思います。何より職を保証されているといった点が素晴らしいです。しかしながら、長く同じ会社に勤めているとルーティンワークの繰り返しなどによる、仕事を行うことに対する刺激が失われるといったことは間違いのない事実です。そういった状況を生み出さないためにも、努力した分だけ昇進や賞与に反映されるといった企業側の対応が必要だと思いますね。 

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貴重なお時間をありがとうございました!

 

太郎:最後にこれから今外国語を勉強している人、海外に行ってみたいと思っている方にメッセージをお願い致します!

 

 

インタビューを終えて

働く国の文化がわからなければ仕事は成り立たない、自分が失敗したことを理解できないということは大変な問題です。言語は勉強をすれば身につきますが、その国の文化背景やそれを理解するといったことは、そこに身を置いたり体験するなど時間をかけなければ分からないこと。「仕事をする」ということは言語がわかるだけではダメなのだということを教えてもらいました。

現在外国語を勉強されてる方は、座学だけでなく機会があればその国に訪れたり、その国の人とご飯を食べに行ったりしてしてみることが大切なのではないでしょうか。

まずは相手の国の考え方・雰囲気などを感じつつ、相手の国の文化を学ぶことが大事なのではないかと思います。

 

鈴木太郎

 

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著者プロフィール︎

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鈴木太郎(Suzuki Taro)

旅するフリーランサー、1989年8月13日生まれ。 サントリーに3年勤務後退職し、海外で活躍する日本人をインタビューしながら世界一周をするプロジェクトを実施。 アメリカDisney Worldスタッフ、サントリー酒類営業、MATCHA地域統括マネージャーなどを経て、現在はフリーランスとして活動中。Webサイト制作やWebメディアでのライターなどをしています。パリ在住。

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