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「海外に出たのなら自分から前に出ていかなければダメです。」Mazda Sales Thailand 原晋太郎さん

世界一周 インタビュー タイ インタビュー-タイ タイ-バンコク インタビュー-アジア


Mazda Sales Thailand Research and Product Planning Manager 原晋太郎さん。

「うちの会社は本当にフラットなんです!さらにやりきる自信があればとりあえず言ったもん勝ちなところがあります!」

 

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そう語るのは、 Mazda Sales ThailandにてResearch and Product Planning Managerを務める原晋太郎さん。

 朗らかでとても気さくな雰囲気の中にも、自分の仕事に対する情熱や熱い想いを秘めている方でした。

現在のお仕事の内容や会社の雰囲気、ご自身が大切にされていることなどをお伺いしました。

 

以下敬称略 

 

タイに来たら日本にいた時よりも忙しくなった!?

鈴木:早速ですが、原さんの現在のお仕事の内容について教えていただけますか?

原:現在はMazda Sales Thailandという販売会社の中にあるR&D部門におります。ASEAN地域における、商品(車)の装備等の要件化、簡単に言うとどの車に何をどのような条件で設定しなければいけないのか背景(理由)を調べて、まとめるということが主な仕事です。私は元々商品企画の出身なんですね。なので、上記に加え商品を創るためにお客様のニーズや環境など諸々の価値観を含む人々について調べることがミッションです。それらをASEANに共通しているニーズは何か、タイ特有のニーズは何かなどの視点でまとめています。

鈴木:ありがとうございます。ちなみにタイ国内ではマツダさんのシェアというのはどうなんでしょうか?

原:実はタイにおける乗用車のシェアは8〜9%で業界3位(’15年9月)でして、日本のそれより高いんです。笑 

鈴木:今原さんはタイに来てどのくらい経つんでしょうか?

原:私はまだ5ヶ月弱ですね。正直慣れたか慣れていないかでいったら、まだ残念ながら慣れていません。笑

というのも、今の部署は私ともう1人の社員の計2人で回していまして「現在はとてもたくさんの業務がありすぎる」という状況なんです。先ほども申し上げましたが、現在はR&Dに関わる業務をタイのみならずASEAN地域を全て私たち2人で担当しているような形なんですね。ですので生活に慣れる慣れないに関係なく、今はとにかく目の前の仕事を、自転車操業ではあるけれども一つ一つ片づけていくといった感じです。笑

鈴木:では日本で仕事をされていた時と比べて、忙しさという点では今の時の方がお忙しいんでしょうか?

原:そうですね。笑 大体私は朝7時から夜暗くなるまで働いています。笑

タイでの仕事は言語や感覚(捉え方/受け取り方)が違うからこそ、徹底的な相互理解が大切。仕事をする際にはコミュニケーションに細心の注意を払う。

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鈴木:Mazda Sales Thailandさんでは、タイと日本の方の割合というのはどの程度なんでしょうか?

原:ざっくり申し上げますと9対1くらいですね。タイ人200人に対して日本人が20人くらいの規模感です。

鈴木:タイ人の社員の皆さんとは一緒にチームを組まれて働いたりしているんですか?

原:私の場合はNOです。現時点は日本本社向けの業務を主に遂行しているため、異なるチームで仕事をしています。ただ、別の部署は、当然ですがタイ人の方々と一緒にチームを組んで業務を遂行しています。

鈴木:日本人の方はタイ人の社員さんのマネージャーとしてこちらにいらっしゃることの方が多いんでしょうか?

原:いや、そういうことはないです。私のように独立した部署のマネージャーとして来ていることもありますし、逆にタイ人の上司の下で日本人が働いていることもあります。うちの会社は本当にフラットな会社なんです。当たり前ですけど、日本人だからとかタイ人だからとかあまり関係ありません。誰が一番その仕事に適切かで人種は関係がありません。そこがうちの会社の素晴らしいところだと思っています。

鈴木:ところで、どういった経緯でタイで働くことになったんですか?

原:マツダには海外に4つの拠点があります。アメリカ・中国・ヨーロッパ・タイの4つです。そして私はこれまでの業務の中では中国畑が長くて、よく中国に出張させていただいていたんですが、その影響もあってもう中国はもういいかなと。笑 ここ最近は、アメリカ・ヨーロッパ向けの商品企画に携わっていたので、実際にその場に行って自分の手がけた仕事(企画した商品)がどうなっているのか自分の目で見たくて、その2拠点に手をあげていたんです。でもなかなかタイミングも合わず、空きが無かったんですね。その時ちょうどタイの駐在員に空きが出て、声をかけてもらったので急遽タイに来たという次第です。

鈴木:実際こちらに来る前と来た後で、タイの印象というのは変わりましたか?

原:印象といった点でいうと、実は私2010年に当時のMazda2(DEMIO)の発売に合わせて、発売後の顧客調査でタイに来ていたんですね。なので全くタイのことを知らなかったというわけではないのです。しかし、当時と比べると今のバンコクは相当日本人が住みやすくなったのではないかと感じます。失礼かもしれませんが、私の2010年当時の所感では道を歩くと露店が立ち並び、タイ料理の香りと下水の臭いが混在していたんですが、今はその混在する何とも言えない臭いはほとんどないんです!弊社オフィスビルの周りはバンコクのオフィス街の中心にありますが、外を出ればすぐ鼻をつく臭いが漂っていました。しかし、当時に比べ今は劇的に綺麗になったのではないかと思います。つい先日爆発事件があったばかりですし、治安が良くなっているかどうかは分からないですが、生活環境は間違いなく良くなっているなと感じています。

鈴木:仕事をしていて苦労を感じる点などはありますか?

原:そうですね。やはり言語の壁・感覚の壁というものが難しいなと思いますね。まず言葉の壁があるので、タイ人の方々の感情をきちんと理解ができていないかもしれない可能性がある。そして感覚の違い、つまり捉え方/受け取り方が異なることから、相手のことを間違って理解しているかもしれないという可能性が常に存在すると思っております。こういったことから生まれる軋轢というものをいつも念頭においていて、そこには細心の注意を払って仕事をしています。

鈴木:今原さんが仰ったようなことがきっかけでトラブルに発展してしまうこともあるんでしょうか?

原:トラブルにならないように、その前の「芽の段階」で摘むように心がけています。常に彼らの表情を注視して、コミュニケーションしており、もし万が一彼らの顔が少しでも曇ったり、目が泳ぐようなことがあったならば、私の話している内容をきちんと理解していただけるまで、時間をとって説明をするようにしています。後々になって問題の度合いがひどくなってからではなく、予めきちんと話し合いをしてお互いに理解をすることが大切なんだと思って接しております。

入社2年目でアメリカでの仕事。社員全員にチャンスがあるフラットな会社、それがマツダ。

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鈴木:マツダさんでは、全社員が海外で働けるチャンスというものはあるんですか?例えば年次によって行ける社員が限られたりはしないんでしょうか?

原:先ほども申し上げましたが、うちの会社は本当にフラットなんです。言ったもん勝ちといった部分もあります。やりたいと思う強い意志をもって「海外に行きたい」と言えば本当に行ける会社です。年次での区切りという部分では、「区切りはない」と言えると思います。強い意志と実行力さえあれば年次は関係はないということです。

鈴木:ところで、原さんが海外で仕事をすることの興味を持ったきっかけというのはなんだったんですか?

原:私が入社した頃、日本よりもどちらかというとアメリカとヨーロッパでの成功を目指し、そのための戦略立案がメインであるという雰囲気が強くありました。私自身も新入社員時代からアメリカとヨーロッパの企画に携わらせていただいて、入社して2年目にアメリカ出張にも行かせてもらったんです。普通入社して1年やそこらの社員に何十万もお金だして「アメリカ行って来い!」なんて言わないですよね?でもそれだけ会社が海外に目を向けていたこともあって、私自身も段々と海外で仕事がしたいなー!って思うようになっていきました。

鈴木:さて今実際に海外で働いてみて、若手社員や学生に対して海外で働くということについて伝えたいことはありますか?

原:そうですね。やはりこれからは日本国内だけで仕事をしていて、給料をもらい、ご飯をしっかり食べていこうと思うとそれはますます難しくなるのでは思っています。特にマツダは現在大幅に改善傾向にありますが、国内でのシェアがまだまだ低いので、より一層海外でプレゼンスを高めていかなければ会社は存続できません。いざ海外で仕事をするってなった時に、文化の違いや生活環境の違いというものを自分の肌身で感じて、それを言葉で語れるようにならないと今後ビジネスマンとしては活躍できないんじゃないのかなと感じています。(今まさに自分は渦中で悪戦苦闘しているので。)だから、もし海外に行けるチャンスがあるのなら、とにかく海外へ出て行き、まずは自分の目で見て触れることをオススメしますね。ただ1つだけ意味をはき違いないでいただきたいのは、例えば会社が海外に行かせてくれるのであれば、莫大なお金をかけて行かせてくれるわけですから、そのチャンスにおいて自分と会社の双方のために活かせなければいけないと思います。厳しい言葉ですが、ただ海外に行ってただ毎日を過ごしているだけでは、ダメだと思っています。やはり我々は会社から与えてもらったもの以上に、会社の利益に直接的にではなくとも、還元できる人財へ成長する努力を継続的に実行しなければいけないと思っています。

やるからには誰も成し遂げていない「見える化」をやってみる。

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鈴木:タイの駐在の間にこれを成し遂げたいという目標はありますか?

原:やはり私にとっての1番のミッションである、顧客の「見える化」をしたいなと思っています。一般的かどうかは存じ上げないのですが、「見える化」というのはマツダではよく使われる言葉なんですが、「書類として形に残す」という意味なんです。どんなに自分が見聞きしていろんな知見を得ても、多くの人へそれを共有できなければ、会社においては全く意味がないと考えるからです。ちなみに、構想はタイに来る前の日本からずっと練っていたので、実際には、もう着手をしていて、毎週の週報の中に自分がやったことだけではなく、タイの文化や環境などタイに関してのざっくばらんなことを取り上げてまとめています。タイの顧客を知るということは、タイの顧客に纏わる様々な背景も知る必要があると思っています。だから、あらゆる情報を広く広げたアンテナで拾い集め、それをまとめて1冊の資料にするということが私の目標です。私がタイでの出向を終える頃にそれを完成させて、引き継ぎをする人だけでなく、企画開発にまつわる人たちがこの本を読めば、タイのすべてが1発で分かるというものを創りたいですね。

鈴木:ありがとうございました!それでは読者の皆様へメッセージをお願いいたします。


Mazda Sales Thailand Research and Product Planning Manager 原晋太郎さん。

 

ロマンとソロバン―マツダの技術と経営、その快走の秘密

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